ぼかしの縞模様で神経衰弱「Gabor Patch Generator Java」|老眼をきっかけに、無いなら作ったガボールパッチ生成ツール
ProtoPedia の作品「Gabor Patch Generator Java」を2人のMCが初心者目線で紹介。ガボールパッチは、ぼかしの入った縞模様の画像で、視覚トレーニングに使われることがあります。老眼が気になり始めた作者のひでさんは、使いやすい画像が見つからなかったため、Java だけで何十枚でも自動で作れるツールを作りました。70マスに同じ模様が2枚ずつ並ぶ一覧画像と答え合わせ用ファイルを出すので、神経衰弱や同じ模様探しのゲームとしても遊べます。縞模様とぼかしを掛け算して描く仕組みや、ペアの作り方まで。※医学的な効果を保証するものではありません。
チャプター
文字起こし(65行)
- BANNO
- ゆっくりばんのです。
- HIGEDARUMA
- ゆっくりひげだるまです。
- BANNO
- 今日もプロトペディアから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
- HIGEDARUMA
- 今日紹介するのは、Gabor Patch Generator Java。
- BANNO
- わあ、ぼやっとした縞模様が、ずらっと並んでいますね。これは何ですか?
- HIGEDARUMA
- これはガボールパッチという画像なんです。ぼかしの入った縞模様、と思ってください。
- HIGEDARUMA
- このガボールパッチを、パソコンで何十枚でも自動で作れるツールなんですよ。
- BANNO
- 作ったのは、ひでさん。前にこの番組で紹介した、和座標の作者さんですね。
- BANNO
- まずは、この画像を見てください。
- HIGEDARUMA
- 縦に7段、横に10列。全部で70マスあります。
- HIGEDARUMA
- 実はこの中に、まったく同じ模様が2枚ずつ、35組隠れているんです。
- BANNO
- えっ、全部バラバラに見えますけど、ペアがあるんですか?
- HIGEDARUMA
- はい。試しに、24番の模様を見てください。黒い粒が2つ、縦に並んだような模様です。
- BANNO
- ちょっと探してみますね。……うーん、似ているのはたくさんあるなあ。
- HIGEDARUMA
- 答えは、48番です。
- BANNO
- あっ、ほんとだ!向きも、縞の太さも、ぴったり同じですね。
- BANNO
- これ、じっと見比べないと分からないですね。
- HIGEDARUMA
- そうなんです。この同じ模様探しが、そのまま神経衰弱のゲームになるんですよ。
- BANNO
- でも、ひでさんは、どうしてこれを作ろうと思ったんですか?
- HIGEDARUMA
- 作品ページに、こう書いてあるんです。最近、少しずつ老眼が気になるようになりました。
- BANNO
- ああ、分かります。スマホの文字を、ちょっと離して見ちゃうやつですね。
- HIGEDARUMA
- 目のトレーニング方法を調べるうちに、このガボールパッチを見る視覚トレーニングがあると知ったそうです。
- HIGEDARUMA
- そこで、パソコンを使っていない間に画面に流れるスクリーンセーバーにすれば、毎日自然に目のトレーニングができるんじゃないか、と考えたんです。
- BANNO
- パソコンを休ませている間に、目のトレーニング。いいアイデアですね。
- HIGEDARUMA
- ところが、自分の使い方に合う、自由に使いやすい画像が、なかなか見つからなかったそうなんです。
- BANNO
- ありますよね。欲しい素材に限って、見つからないこと。
- HIGEDARUMA
- そこで、ひでさんはこう考えました。それなら、自分で生成できるプログラムを作ればよい。
- BANNO
- 無いなら作る!まさに個人開発ですね。
- HIGEDARUMA
- ひとつ大事なことも。作者さん自身が、視力回復などの医学的な効果を保証するものではない、と書いています。
- HIGEDARUMA
- 長く見続けると目が疲れるので、休憩しながら使ってください、とも書かれているんです。
- BANNO
- あくまで、楽しみながら目を使う道具、ということですね。
- BANNO
- ひげだるまさん、この模様って、どうやって作っているんですか?
- HIGEDARUMA
- 使っているのはJavaという、昔から広く使われているプログラミング言語だけなんです。
- HIGEDARUMA
- ネットのサービスには頼らずに、手元のパソコンだけで画像ができあがるんですよ。
- BANNO
- 1枚の模様は、どうやって描くんですか?
- HIGEDARUMA
- 材料は2つです。1つめは、白と黒がくり返す、ただの縞模様。
- HIGEDARUMA
- 2つめは、真ん中が濃くて、外側ほど薄くなるぼかしです。形は、つり鐘みたいな山なんです。
- HIGEDARUMA
- この2つを掛け算すると、真ん中だけ縞がくっきりして、まわりは背景のグレーに溶けていくんです。
- BANNO
- つまり、縞模様の布を、丸い窓から、真ん中だけくっきり見ている感じですか?
- HIGEDARUMA
- まさにそうです。それを画像の点ひとつひとつについて計算して、塗っているんですよ。
- BANNO
- じゃあ、模様が1枚ずつ違うのは、どうしてですか?
- HIGEDARUMA
- 縞の向き、縞の細かさ、ぼかしの広さなどを、1枚ごとにくじ引きみたいにランダムで決めているんです。
- HIGEDARUMA
- 向きだけでも、0度から180度まで、好きな角度になるんですよ。
- BANNO
- なるほど。じゃあ、ペアはどうやって作るんですか?
- HIGEDARUMA
- 70マスなら、まず半分の35種類の模様を作ります。それを2枚ずつコピーして、トランプみたいにシャッフル。
- HIGEDARUMA
- 最後にマス目に並べて、それぞれに番号を書き込むんです。
- BANNO
- 本当に神経衰弱の準備と同じですね。答え合わせは、どうするんですか?
- HIGEDARUMA
- 画像と一緒に、答えを書いたメモのファイルも出してくれるんです。何番と何番がペアか、が全部書いてあります。
- HIGEDARUMA
- それから、問題の番号を決めておけば、同じ問題をもう一度作り直すこともできるんですよ。
- BANNO
- これ、どんな場面で使えそうですか?
- HIGEDARUMA
- 画面にスクリーンセーバーとして映すのはもちろん、紙に印刷して、トレーニングのシートにもできます。
- BANNO
- 印刷して切り分ければ、本物のカードで神経衰弱もできますね。家族で遊べそう。
- HIGEDARUMA
- しかも、実行するたびに、新しい70マスの問題ができるんです。何回やっても、同じ問題にならないんですよ。
- BANNO
- 答えのファイルがあるなら、スマホのゲームにもできそうですね。
- HIGEDARUMA
- そうなんです。ゲームやアプリに組み込みやすいように作ってあるんです。
- HIGEDARUMA
- コードは、プログラムを公開する場所、GitHubに、自由に使える形で置いてあります。
- HIGEDARUMA
- 模様を描く部分のファイルは、100行ほど。読んでみると、思ったより短いんですよ。
- BANNO
- 作者は、ひでさん。
- HIGEDARUMA
- 自分の小さな悩みから、自分にぴったりの道具を作る。個人開発の原点みたいな作品なんです。
- BANNO
- 今日できる、いちばん小さな一歩です。
- BANNO
- 作品ページの70マスの画像を開いて、同じ模様のペアを、1組だけ探してみてください。
- HIGEDARUMA
- 作ってみたい人は、欲しいのに見つからないもの、をひとつメモしてみてください。それが、あなたの最初の作品の種になります。
- BANNO
- 見つからないなら、作っちゃえばいいんですもんね。
- BANNO
- さて、今日紹介したのは、ぼかしの縞模様を自動で作る、Gabor Patch Generator Javaでした。
- HIGEDARUMA
- 次回の作品でも、ゆっくりしていってね。
クレジット
紹介した作品声
あなたの作品も、動画で紹介します
ProtoPedia の作品ページの URL を送るだけで、夜のうちに紹介動画に仕上げます。対象は CC BY 4.0 の作品です。
動画をリクエストする


