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名前を言うとレーザーが部品を指す「壁面在庫管理システム Chip Wall」|もう部品を探さない壁

紹介した作品: 壁面在庫管理システム Chip WallProtoPedia での反響: 閲覧 1,200+ ・ ♥ 14

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壁面在庫管理システム Chip Wall

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    ProtoPedia の作品「壁面在庫管理システム Chip Wall」を2人のMCが初心者目線で紹介。電子工作の部品を袋に入れてガレージの壁に吊るし、欲しい部品の名前を言うと、スマホを載せた首振り台が向きを変えてレーザーで袋を指し示します。QRコードとARで位置を覚える仕組み、スマホのライトでレーザーを点ける配線いらずの工夫、狭い壁にぎっしり吊るす3Dプリントのハンガーまで。DigiKey Make ONE Challenge 2026 優秀賞。

    チャプター

    文字起こし(77行)
    BANNO
    ゆっくりばんのです。
    HIGEDARUMA
    ゆっくりひげだるまです。
    BANNO
    今日もProtoPediaから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
    HIGEDARUMA
    今日紹介するのは、壁面在庫管理システム Chip Wall。
    BANNO
    壁面の在庫管理、ですか。壁に何かを、しまっておく仕組みでしょうか?
    HIGEDARUMA
    はい。電子工作の部品を、ガレージの壁にずらっと吊るしておくんです。
    HIGEDARUMA
    そして、欲しい部品の名前を言うと、赤いレーザーの点が、その部品の袋を指してくれます。
    BANNO
    えっ、声で呼ぶだけで、探し物の場所を教えてくれるんですか!
    BANNO
    そもそも、部品を探すのって、そんなに大変なんですか?
    HIGEDARUMA
    電子工作の部品は、米粒や豆粒くらいの小さな物が多くて、種類もたくさんあるんです。
    BANNO
    引き出しの中で、あれ、どれだっけ、ってなりそうですね。
    HIGEDARUMA
    作者さんも、探す時間がほとんど、同じ部品を何度も買うのは、日常茶飯事、と書いています。
    BANNO
    わかります!家でもハサミが見つからなくて、新しいのを買ったら、あとで出てきたりしますよね。
    HIGEDARUMA
    まさにそれです。しかも作業場は、狭いガレージ。壁に並べれば見渡せますが、場所を取ってしまうんです。
    BANNO
    見渡しやすさと、たくさんしまえること。その両方がほしい、ということですね。
    BANNO
    実際に使っているところは、どんな感じなんですか?
    HIGEDARUMA
    作業台に、スマホを載せた首振り台が置いてあります。そこに向かって、部品の名前を言うんです。
    HIGEDARUMA
    デモ動画では、ACS712、という部品の名前を言っていました。
    BANNO
    なんだか、呪文みたいな名前ですね。
    HIGEDARUMA
    電気の量を測る部品の、型番なんです。名前を言うと、首振り台がくるっと回って。
    HIGEDARUMA
    壁の袋のひとつに、赤い点がぴたっと当たります。ほら、すぐに見つかりました、と。
    BANNO
    何百もある袋の中から、一発で!これは気持ちいいですね。
    HIGEDARUMA
    ちなみにレーザーの光は目を傷めることがあるので、直接のぞきこまないよう注意されています。
    BANNO
    大事なことですね。ほかの探し方も、あるんですか?
    HIGEDARUMA
    作りたい物の、部品表から探すこともできます。
    BANNO
    部品表、というのは?
    HIGEDARUMA
    料理でいう、材料の一覧です。選ぶと、必要な部品が壁のどこにあるか、画面にまとめて出てきます。
    BANNO
    カレーを作るなら、ニンジンとお肉とルーのありかが、全部いっぺんに分かる、みたいな感じですね。
    HIGEDARUMA
    そうなんです。スマホを手で持って、画面の矢印をたどって探すこともできますよ。
    BANNO
    でも、どの袋がどこにあるかって、どうやって覚えているんでしょう?
    HIGEDARUMA
    まず、袋のひとつひとつに、QRコードのラベルを貼ります。
    HIGEDARUMA
    それから壁に1枚、ここが基準です、という目印のQRを貼っておくんです。
    BANNO
    スタート地点の目印、ですね。
    HIGEDARUMA
    そこからスマホのカメラで壁を見回すと、ARという技術で、目印から各袋までの位置を記録します。
    BANNO
    ARって、よく聞くんですけど、何なんですか?
    HIGEDARUMA
    カメラの映像から、壁がどこにあって、スマホがどっちを向いているかを割り出す技術です。
    HIGEDARUMA
    だから、目印から右にどれくらい、上にどれくらい、という袋の位置を覚えられるんです。
    BANNO
    記録するときも、首振り台にスマホを載せたまま、なんですか?
    HIGEDARUMA
    はい。首振り台が手ブレを抑えてくれるので、壁に沿って動かすと、サクサク読み取れるんですよ。
    BANNO
    では、探すときです。首振り台は、どうやって部品の方を向くんですか?
    HIGEDARUMA
    Appleが、アプリから首振り台を動かせる仕組み(DockKit)を、用意しているんです。
    HIGEDARUMA
    それを使って、記録しておいた袋の位置に向けて、首振り台を回します。
    BANNO
    じゃあ、レーザーはどうやって点くんですか?スマホと線でつながっているとか?
    HIGEDARUMA
    ここが一番面白いところで、スマホとレーザーは、線でつながっていないんです。
    HIGEDARUMA
    首振り台が向いたら、iPhoneのライトを、薄く点けます。
    BANNO
    ライトを?部品を照らすため、ではないんですか?
    HIGEDARUMA
    ライトの真ん前には、明るさを感じる小さな部品が置いてあるんです。
    HIGEDARUMA
    その部品が光を感じると、スイッチ役の部品が、レーザーに電気を流します。
    BANNO
    スマホのライトが、レーザーのスイッチ代わりなんですね!賢い。
    BANNO
    ひとつ気になったんですが、首振り台の置き場所がずれたら、狙いもずれませんか?
    HIGEDARUMA
    鋭いです。記録した位置は、首振り台の場所が基準なので、ずれると狙いも外れます。
    HIGEDARUMA
    そこで、首振り台を置く台座を机に貼り付けて、いつも同じ場所に置くようにしています。
    BANNO
    地味だけど、大事な工夫ですね。
    HIGEDARUMA
    全体の構成です。在庫の数は、手のひらサイズのコンピューターで動く、在庫管理ソフトに入っています。
    HIGEDARUMA
    アプリはそこと、やり取りします。袋に貼るラベルも、ラベルプリンターで印刷するんです。
    BANNO
    袋に貼るラベルまで、ちゃんと仕組みの一部なんですね。
    BANNO
    壁の写真、すごい数の袋ですね!これ、どうやって吊るしているんですか?
    HIGEDARUMA
    穴の空いた板に、太さ9mmのアルミのパイプを渡して、そこに洗濯バサミで袋を挟んでいます。
    HIGEDARUMA
    工夫は、洗濯バサミが斜めを向くように角度を付けたハンガーを、3Dプリンターで作ったことです。
    BANNO
    斜めにすると、どうなるんですか?
    HIGEDARUMA
    袋が少しずつ重なるように並ぶので、同じ壁の幅に、ぐっと詰めて吊るせるんです。
    BANNO
    見渡せるのに、ぎっしり。最初の悩みに、ちゃんと答えていますね。
    HIGEDARUMA
    ただ、まだ途中のところもあります。スマホを首振り台に載せたまま、無線で充電しようとしたら。
    HIGEDARUMA
    首振り台から取れる電気が足りなくて、充電器が再起動を繰り返してしまうそうです。
    BANNO
    うまくいかないところも、正直に書いてあるのがいいですね。
    HIGEDARUMA
    今は手元の部品で組んだ回路を、専用の基板にして、完成度を上げる予定だそうです。
    BANNO
    この作品は、DigiKeyのコンテストで、優秀賞に選ばれています。
    HIGEDARUMA
    審査員からは、純粋に欲しい、便利そう、という声が上がったそうです。
    BANNO
    わかります。わたしも、家じゅうの物に付けたいくらいです。
    HIGEDARUMA
    物の場所を、IPアドレスのように扱う発想にも広がりがある、と話題になったそうですよ。
    BANNO
    作ったのは、ysuitoさん。三角コーンで草を刈る、Roktrackの作者さんでもあります。
    HIGEDARUMA
    作品ページには、仕組みの図や動く様子がたっぷり。リンクは概要欄にまとめておきますね。
    BANNO
    では、今日の一歩です。家の引き出しを1つ選んで、中身を全部出してみてください。
    BANNO
    小さな袋や箱に分けて番号を書いたら、どの番号に何を入れたか、スマホのメモに残す。
    HIGEDARUMA
    名前から、番号が分かる。それがもう、Chip Wallの第一歩です。探す時間が、ぐっと減りますよ。
    BANNO
    さて、今日紹介したのは、名前を言うとレーザーで部品を指してくれる、壁面在庫管理システム Chip Wallでした。
    HIGEDARUMA
    次回の作品でも、ゆっくりしていってね。

    クレジット

    紹介した作品
    壁面在庫管理システム Chip Wall
    作者: ysuito
    ライセンス: CC BY 4.0
    ※作品の画像・動画は、紹介のために切り抜き・編集して使用しています。
    声
    BANNO さんと HIGEDARUMA さんの録音をもとにした合成音声です。

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